石川県の日帰り旅行と聞くと、「金沢観光」が真っ先に思い浮かぶ方が多いかもしれません。
兼六園やひがし茶屋街、近江町市場など、見どころが集まる金沢は、確かに日帰りでも満足度の高い旅先です。ただ一方で、「金沢だけで終わるのは少しもったいない」と感じる人が多いのも事実です。
実は石川には、金沢市内から少し足を延ばすだけで、温泉で癒やされる加賀エリア、自然と信仰に触れられる白山エリア、海とドライブを楽しめるスポットなど、日帰りでも十分に楽しめる魅力的な選択肢がそろっています。
重要なのは、限られた1日の中で「どこを選び、どう回るか」を自分の旅スタイルに合わせて決めることです。
この記事では、初めての石川旅行でも失敗しにくい王道ルートから、少し通な楽しみ方ができる＋αのモデルコースまで、目的別に選べる日帰りプランを紹介します。
観光・グルメ・癒やし・ドライブといった視点から、自分に合った石川日帰り旅行を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
石川の日帰り旅行は「どのエリアを選ぶか」で満足度が決まる
石川県の日帰り旅行は、行き先を「なんとなく」で決めるか、「目的に合ったエリア」から逆算するかで、満足度が大きく変わります。
石川はコンパクトな県に見えて、金沢・加賀・白山では景色も体験も移動感覚もまったく異なるためです。
限られた時間で無理なく楽しむには、エリア選びと移動手段をセットで考えることが重要になります。
ここでは、日帰りでも「行ってよかった」と感じやすい判断軸を整理します。
金沢・加賀・白山｜目的別に選ぶ日帰り観光エリアと所要時間
石川の日帰り旅行でまず考えたいのが、「何を一番楽しみたいか」です。
歴史散策なのか、温泉なのか、自然なのかによって、最適なエリアは明確に変わります。
逆に言えば、目的が曖昧なままエリアをまたぐと、移動時間ばかりが増えてしまいがちです。
金沢エリア｜王道観光を短時間で満喫したい人向け
金沢は日帰り旅行との相性が非常に良いエリアです。
金沢駅を起点に、兼六園・金沢城・ひがし茶屋街・近江町市場といった主要スポットが半径数km圏内に集中しているため、移動のロスが少なく、初めての石川観光でも失敗しにくいのが特徴です。
- 所要時間の目安：4〜6時間
- 向いている人：初石川／女子旅／グルメ重視／街歩き派
- 観光スタイル：徒歩＋バス中心
午前中に兼六園と金沢城を回り、昼は近江町市場、午後は茶屋街でカフェや和菓子という流れが定番ですが、時間に余裕があれば21世紀美術館を組み込むのもおすすめです。
「移動に悩まない」こと自体が、日帰り旅行の満足度を高める要因になります。
加賀エリア｜温泉と自然で“非日常感”を味わいたい人向け
加賀温泉郷（山代・山中・片山津）は、「日帰りでも温泉気分を味わいたい」という人に向いたエリアです。
金沢からは電車で約30〜45分と意外に近く、移動距離のわりに旅情が強いのが魅力です。
- 所要時間の目安：5〜7時間
- 向いている人：大人旅／癒し目的／温泉好き
- 観光スタイル：電車＋徒歩、またはレンタカー
山中温泉の鶴仙渓散策、山代温泉の古総湯入浴など、「ひとつの温泉地に絞る」のが日帰り成功のコツです。複数の温泉地を欲張ると、移動が慌ただしくなります。
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白山エリア｜自然・絶景・アウトドア重視の人向け
白山周辺は、手つかずの自然を感じられる一方で、日帰りでは行動範囲が限定されやすいエリアです。
そのため、白山比咩神社、白山白川郷ホワイトロード（季節限定）など、テーマを一つに絞るのが前提になります。
- 所要時間の目安：6〜8時間
- 向いている人：ドライブ派／写真好き／静かな旅がしたい人
- 観光スタイル：レンタカー必須
自然のスケール感は圧倒的ですが、公共交通だけでの移動は難しいため、計画性が満足度を左右します。
電車・バス？レンタカー？移動手段で変わる石川日帰り旅行の楽しみ方
石川の日帰り旅行では、「どこへ行くか」と同じくらい、「どう移動するか」が重要です。移動手段の選択次第で、行動範囲・疲労度・写真スポットの自由度が大きく変わります。
公共交通（電車・バス）｜気軽さと安心感を重視するなら
金沢市内観光や加賀温泉郷の一部は、公共交通で十分に楽しめます。特に金沢市内は、観光客向けのバス路線が充実しており、土地勘がなくても回りやすい設計になっています。
- メリット：運転不要／渋滞ストレスなし／初心者向け
- デメリット：時間の制約／郊外は行きづらい
短時間・王道ルート重視なら、公共交通は最適解です。
レンタカー｜自由度と効率を優先するなら
白山エリアや郊外の絶景スポットを組み込みたい場合は、レンタカーが圧倒的に有利です。
寄り道や時間調整がしやすく、「旅している感覚」そのものが変わるのが特徴です。
- メリット：行動範囲が広がる／写真スポットに強い
- デメリット：運転負担／駐車場探し
特に2人以上の旅行や、写真目的の旅では、コスト以上の価値を感じやすい選択肢です。
移動手段×エリアの相性早見表
| エリア | 公共交通 | レンタカー |
|---|---|---|
| 金沢市内 | ◎ | △ |
| 加賀温泉郷 | ○ | ◎ |
| 白山周辺 | △ | ◎ |
このように、エリアと移動手段はセットで考えることで、日帰りでも“無理のない満足感”が生まれます。
【王道モデルコース】初めての石川・金沢を1日で満喫する定番ルート
初めての金沢観光を日帰りで楽しむなら、「移動に迷わず、見どころを無理なく回れる」王道ルートを選ぶのが最も満足度が高くなります。
実は金沢駅を中心とした半径2〜3km圏内にギュッと凝縮されています。そのため、無駄な移動時間を削ぎ落とし、効率よく回れば1日で「歴史・グルメ・アート」のすべてをコンプリートすることが十分に可能です。
ここでは、初訪問でも時間を持て余さず、かつ「金沢らしさ」をしっかり感じられる1日の流れを、時間帯ごとのポイントとともに解説します。
10:00｜金沢駅・鼓門からスタート（市内バス1日フリー乗車券が便利）
日帰り観光で特に重要なのが移動手段ですが、金沢市内は路線バスの網が非常に分かりやすく、観光客向けに最適化されています。
そのため、朝一番で「市内バス1日フリー乗車券」を購入しておくと、その後の移動が格段にスムーズになります。都度運賃を気にする必要がなく、予定変更にも柔軟に対応できます。
もてなしドーム＆ 鼓門（つづみもん）
駅に降り立つと、巨大なガラス張りの天井「もてなしドーム」があなたを迎えます。
これは「駅を降りた人に傘を差し出す」というコンセプトで設計されており、雨や雪が多い金沢ならではの配慮が建築美として表現されています。
その正面に堂々とそびえ立つのが、伝統芸能である能楽の鼓（つづみ）をイメージした「鼓門」です。
高さ13.7メートルの迫力ある門構えは、ねじれたような木組みが特徴的で、ここでの記念撮影は金沢旅行の証として絶対に欠かせません。
移動の要「1日フリー乗車券」は必須アイテム
駅の撮影を終えたら、観光の準備を整えましょう。金沢市内観光において、最も賢い移動手段はバスです。特に「金沢市内1日フリー乗車券」は、必ず手に入れておきたいアイテムです。
金沢の主要観光地へのバス運賃は1回200円〜210円程度かかるため、4回以上乗れば元が取れる計算になります。
このモデルコース通りに回れば4回以上乗車することになるため、確実にお得になります。
さらに、この乗車券を提示するだけで、金沢21世紀美術館（展覧会ゾーン団体割引）や武家屋敷跡野村家（50円引き）など、約27の観光施設で割引特典が受けられるのも大きな魅力です。
| 料金 | 大人（中学生以上）800円 ／ 子供（小学生）400円 |
| 販売場所 | 金沢駅東口 北鉄グループ案内所、市内主要ホテルなど |
| デジタル版 | アプリ「のりまっし金沢」・「CentX」等で購入可能 |
| 主な特典 | 指定エリアバス乗り放題 ＋ 観光施設割引（21美、兼六園周辺施設など） |
市内バス1日フリー乗車券が向いている理由
- 主要観光地（ひがし茶屋街・近江町市場・兼六園・21世紀美術館）をすべてカバー
- 1日で3回以上乗るなら、ほぼ確実に元が取れる
- 初心者でも「乗り間違えにくい」循環バスが充実
駅構内の案内所で簡単に購入でき、スタッフにその日の混雑状況やおすすめルートを聞けるのもメリットです。ここで軽く全体の流れを頭に入れておくと、以降の行動に余裕が生まれます。
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10:30｜ひがし茶屋街で街歩き＆金箔スイーツを楽しむ
金沢らしい街並みを最初に体感するなら、午前中のひがし茶屋街が最適です。朝10時台は観光客が比較的少なく、伝統的な町家の雰囲気を落ち着いて楽しめる時間帯でもあります。
バスでのアクセスも良く、金沢駅から20分ほどで到着します。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、紅殻格子（べんがらごうし）の町家が軒を連ねる美しい街並みは、まさに「小京都」と呼ぶにふさわしい雰囲気。
格子戸の町家、石畳の路地、控えめな看板など、写真映えする要素が自然に揃っているのが特徴です。
着物レンタルで没入感を高める
ひがし茶屋街を歩くなら、ぜひおすすめしたいのが着物レンタルです。
石畳の路地と古い町家を背景に、着物姿で写真を撮れば、それだけで映画のワンシーンのような仕上がりになります。
周辺には、手ぶらで利用でき、プロが着付けをしてくれるレンタル店が充実しています。
荷物を預けて身軽になれるメリットもあるため、旅の最初に着替えてしまうのも賢い戦略です。
五感で楽しむ伝統と「金箔」グルメ
散策のハイライトは、金沢名物の「金箔」体験です。日本の金箔生産量の99%以上を占める金沢ならではの楽しみ方として、金箔を贅沢に使ったスイーツは見逃せません。
「箔一」などの有名店で販売されている「金箔ソフトクリーム」は、ソフトクリームに金箔を丸ごと一枚貼り付けたインパクト抜群の一品で、SNS映え間違いなしの鉄板グルメです。
また、とろけるような食感の「金澤ぷりん」など、食べ歩きや手土産にぴったりなスイーツも豊富です。
- 金箔ソフトクリーム、金箔あんみつ
- 金澤ぷりん
- 上生菓子と抹茶
路地裏の隠れた名店を探す
メインストリートだけでなく、少し路地に入ってみるのもこの街の楽しみ方です。リノベーションされた町家カフェや、伝統工芸品を扱うセレクトショップが点在しています。
例えば、自分だけの金箔作品が作れる「金箔屋さくだ」での体験や、九谷焼の転写シール体験ができる「KUTANI SEAL SHOP」など、短時間で楽しめるワークショップも人気です。
ただし、人気店は午前中でも混雑することがあるため、10時台の比較的早い時間に到着しておくのが、ゆったりと街を楽しむコツです。
夕方には閉まるお店も多いので、午前中に訪れるのがベストスケジュールと言えるでしょう。
12:30｜近江町市場で海鮮ランチ－混雑を避ける時間帯と店選び
ひがし茶屋街からバスで約5分、「武蔵ヶ辻・近江町市場」で下車すると、そこは「金沢の台所」と呼ばれる近江町市場（おうみちょういちば）です。
約300年の歴史を持ち、鮮魚店や青果店など約170店舗がひしめき合うこの市場は、活気と熱気に包まれています。
ただし、何も考えずに訪れると、行列に並ぶだけで時間を消費してしまうこともあります。そこで重要になるのが、「少し遅めの時間帯」と「店選び」です。
近江町市場ランチの考え方
- 行列＝正解とは限らない
- 丼1杯で完結する店が日帰り向き
- 市場内にこだわらず、周辺の路地店も視野に
新鮮な海鮮丼はもちろん、のどぐろ、甘えび、加能ガニ（季節限定）など、石川ならではの食材を一度に楽しめるのが近江町市場の強みです。
食後は市場内を軽く散策し、お土産候補をチェックしておくと、後半がラクになります。
海鮮丼ランチの攻略法：混雑をどう避ける？
12時ちょうどは最も混雑するため、11時台の早めのランチにするか、13時台の遅い時間を狙うと、ピークを避けやすくなります。
また、回転の早い店や、丼専門店を選ぶと、待ち時間を最小限に抑えられます。
市場内には回転寿司の名店も多く、「もりもり寿し」などの地元チェーン店では、回転寿司とは思えないクオリティのネタ（のどぐろ、ガスエビなど）を比較的スムーズに楽しむことができます。
食べ歩きグルメで市場を満喫
もし行列に並ぶ時間が惜しい場合は、市場内での「食べ歩き（店頭飲食）」でお腹を満たすのも一つの手です。
- 「川木商店」のうなぎ串
- ドジョウの蒲焼き
- その場で剥いてもらえる生牡蠣、ボタンエビ
- 金沢おでん
- コロッケなど手軽に食べられる惣菜
ただし、市場内の通路での歩き食べはマナー違反となる場合が多いため、必ず購入したお店の前の指定スペースで食べるようにしましょう。
お土産購入のタイミング
近江町市場は、カニや鮮魚の発送も可能なので、お土産選びにも最適です。冬場であれば「越前ガニ（加能ガニ）」やメスの「香箱ガニ」が並び、見ているだけでも圧巻です。
生鮮食品以外にも、加賀野菜や地酒、乾物など、持ち帰りやすいお土産も豊富です。
夕方になると閉まってしまうお店もあるため、ランチのついでにお土産の下見や購入を済ませておくと、後の行程が楽になります。
14:30｜21世紀美術館でアートと写真映えを楽しむ
お腹が満たされたら、金沢が誇る現代アートの聖地「金沢21世紀美術館」へ向かいます。
この美術館は「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトにしており、円形のガラス張りの建物は、どこからでも自由に入ることができる開放的な空間です。
アートに詳しくなくても楽しめる構成にの館内は、展示をすべて見る必要はなく、気になる作品をピンポイントで回るだけでも十分満足感があるでしょう。
特に有名な「スイミング・プール」は、写真目的で訪れる人も多く、金沢観光の定番スポットとして定着しています。
「スイミング・プール」での撮影は予約必須
最大の見どころ、レアンドロ・エルリッヒ作の《スイミング・プール》は、上から見ると普通のプールですが、水面の下には人が歩いているという不思議な作品です。
注意が必要なのは、プール内部（地下部）への入場には事前予約、または当日の順番待ち受付が必要だという点です。
特に週末や連休は予約がすぐに埋まってしまうため、旅行が決まったら公式サイトで早めに予約することをおすすめします。
もし予約が取れなくても、上からプールを覗き込む体験（地上部）は、展覧会ゾーンのチケットがあれば可能です（※時期により運用が変わるため要確認）。
無料で楽しめる「映え」スポット
21世紀美術館の凄いところは、チケットを買わなくても楽しめる「交流ゾーン（無料エリア）」が非常に充実している点です。
ラビットチェア
ウサギの耳のような形をしたキュートな椅子が並ぶスポット
カラー・アクティヴィティ・ハウス
色のついたガラスの壁が渦巻き状に配置されており、見る場所によって景色が重なり合い、色が変化します。
ブルー・プラネット・スカイ
天井の一部が正方形に切り取られ、空をキャンバスに見立てた作品（タレルの部屋）。刻々と変わる空の色を眺めながら、静かな時間を過ごせます。
カフェやお土産もチェック
館内には、ミュージアムショップやレストラン「Fusion21」も併設されています。ショップでは、デザイン性の高い文具やアクセサリーなど、センスの良いお土産が見つかります。
レストランでは、加賀野菜を使った「フュージョンランチ」など、目にも美しい料理を楽しむことができ、歩き疲れた午後の休憩にも最適です。
21世紀美術館を楽しむためのTips
- 予約：《スイミング・プール》地下部はWEB事前予約推奨。
- チケット：1日フリー乗車券提示で「展覧会ゾーン」が団体料金に割引。
- 荷物：館内には100円返却式のコインロッカーあり。手ぶらで鑑賞がおすすめ。
- 所要時間：有料・無料ゾーン合わせて約1時間30分〜2時間が目安。
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16:30｜兼六園を散策｜季節ごとに違う夕方の魅力
日本三名園の一つ「兼六園」は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並び、国の特別名勝に指定されています。加賀歴代藩主により長い年月をかけて作庭されました。
広大な敷地を回遊しながら四季折々の景色を楽しむ「廻遊式庭園」であり、夕方の時間帯は昼間の喧騒が落ち着き、より情緒的な雰囲気を味わえます。
日中の賑わいが落ち着き、光の角度が変わることで、庭園の表情が一気に柔らかくなります。
見逃せないシンボルと絶景
兼六園のシンボルといえば、2本脚の石灯籠「徽軫灯籠（ことじとうろう）」です。手前の虹橋と一緒に写真を撮るのが定番のアングルです。
また、園内で最も大きな池である「霞ヶ池」周辺や、根が地上に盛り上がった迫力ある「根上松（ねあがりのまつ）」など、見どころが尽きません。
夕暮れ時に訪れると、夕日が松の木々や池の水面に映り込み、日中とは違った幻想的な表情を見せてくれます。
- 春：桜と逆光のコントラスト
- 夏：新緑と涼感ある水景
- 秋：紅葉と低い日差し
- 冬：雪吊りと薄暮の幻想感
季節ごとの「夜」の楽しみ
兼六園では、季節ごとに期間限定の「ライトアップ」が行われます（春の桜、秋の紅葉、冬の雪吊りなど）。
ライトアップ期間中は入園料が無料になることも多く、黄金色に輝く「雪吊り」や、水鏡に映る紅葉など、息をのむような絶景に出会えます。
16:30頃に入園すれば、明るい時間の庭園を楽しんだ後、季節によってはそのままライトアップの時間帯（日没後）へと移り変わりを楽しむことも可能です。
旅のフィナーレにふさわしい、静謐で美しい時間を過ごしてください。
兼六園を楽しむチェックリスト
- 必見スポット：徽軫灯籠、唐崎松（雪吊りが有名）、霞ヶ池、眺望台（市街地を一望）。
- お得情報：金沢城公園との共通券「兼六園＋1利用券」がお得。
- 所要時間：標準的な散策コースで約40分〜60分。
- 早朝開放：実は早朝（有料開園時間の前）は無料開放されています。早起き派にはおすすめ。
金沢城公園とのセット観光がお得
兼六園のすぐ隣（桂坂口から徒歩1分）には、「金沢城公園」があります。もし体力と時間に余裕があれば、ぜひセットで訪れてください。
兼六園の入園券売り場で購入できる「兼六園＋1（プラスワン）利用券」を使えば、兼六園（320円）と金沢城の有料エリア（菱櫓など・320円）がセットで500円となり、140円もお得になります。
金沢城の「石川門」や「五十間長屋」は、釘を使わない伝統的な木造軸組工法で復元されており、その建築美は圧巻です。
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【金沢＋α】日帰りで行ける加賀・白山の癒やし旅モデルコース
金沢観光にもう一歩踏み込み、「人混みを避けてもっとディープな石川を知りたい」という方は、少し足を延ばして「白山・加賀・海沿い」という“癒やし要素”を組み込むのがおすすめです。
市内観光だけでは味わえない、自然・信仰・温泉・工芸といった石川らしい奥行きを、日帰りでも無理なく体験できるのがこのモデルコースの強みです。
金沢駅から電車やバス、あるいはレンタカーを使えば、1時間圏内で「神聖なパワースポット」や「開湯1300年の温泉」、「奇跡のドライブロード」といった全く異なる絶景に出会うことができます。
タイムテーブル（目安）
| 時間 | 行程 | ポイント |
|---|---|---|
| 9:00 | 金沢駅・市内出発（レンタカー） | 北陸鉄道石川線に乗車（野町駅へ） |
| 10:00 | 白山比咩神社 参拝 | 縁結びの総本宮で朝の清々しい空気を浴びる |
| 11:30 | 鶴来の街並み散策・ランチ | レトロな街並み散策と発酵グルメ |
| 13:30 | 加賀温泉郷（山中 or 山代）到着 | 電車で移動（約40〜50分） |
| 14:30 | 日帰り温泉 | 自分だけの器作りと総湯（共同浴場）めぐり |
| 15:30 | 九谷焼体験 | 自分だけの器作り |
| 17:30 | 千里浜なぎさドライブウェイ | ※車移動の場合 |
| 18:30 | 金沢市内へ戻り始める | ― |
※時間は目安です。立ち寄り先や混雑状況に応じて調整してください。
白山比咩神社で縁結び祈願＆鶴来のレトロな街並み散策
金沢市内から車で約1時間、白山市・鶴来（つるぎ）エリアに位置する白山比咩神社は、石川県を代表するパワースポットです。
全国に3000社以上ある白山神社の総本宮であり、縁結び・家内安全・開運のご利益で知られています。
観光地化されすぎていないため、朝の時間帯は特に静かで、心を落ち着けて参拝できるのが魅力です。
参道は緑に包まれており、歩くだけで空気が変わるのを感じられます。社殿そのものは華美ではありませんが、その分、信仰の歴史と重みが伝わってきます。
なぜ「白山比咩神社」に行くべきなのか
白山比咩神社（しらやまひめじんじゃ）は、地元では「しらやまさん」と呼ばれ親しまれていますが、ここは単なる神社ではありません。
「縁結び」の神様として絶大な人気を誇りますが、その「縁」は恋愛に限らず、仕事や人間関係など、人生におけるあらゆる良縁を結んでくれると言われています。
境内に入ると、樹齢数百年を超える杉やケヤキの巨木が並ぶ表参道があり、一歩足を踏み入れるだけで空気が変わるのを感じるでしょう。
苔むした石段と木漏れ日のコントラストは美しく、深呼吸するだけで心の澱が洗われるような感覚になります。
鶴来（つるぎ）の街歩きで「発酵」と「レトロ」を楽しむ
参拝の後は、神社の門前町として栄えた鶴来の街並みを散策しましょう。ここは日本酒や醤油、味噌などの醸造業が盛んで、「発酵の町」としても知られています。
特におすすめなのが、古い建物をリノベーションしたスポット巡りです。
天狗舞 SAKE SHOP mau.（マウ）
老舗酒造「車多酒造」の敷地内にあるショップ。元納屋を改装したスタイリッシュな空間で、ここでしか飲めない限定酒の試飲や、酒粕を使ったスイーツを楽しめます。日本酒好きならずとも立ち寄りたくなる空間です。
なんか
昭和創業の呉服店を改装したカフェ併設の雑貨店。店主がセレクトした「愛し抜けるもの」だけが並び、ハーブティーを飲みながらゆったりとした時間を過ごせます。古き良き時代のディスプレイ棚などを再利用した店内は、どこか懐かしく温かい雰囲気です。
とうふ 伝好（でんこ）
白山の名水と天然にがりで作る「堅とうふ」の名店。縄で縛っても崩れないほど硬い豆腐は、大豆の旨味が凝縮されています。ランチには堅とうふの刺身や揚げ出しがついた定食が人気です。
鶴来の街歩きがセットでおすすめな理由
白山比咩神社の門前町である鶴来（つるぎ）は、かつて北陸有数の商業地として栄えた町です。
観光地として派手さはないものの、昭和レトロな街並みとローカル感が心地よく、神社参拝後の散策にぴったりです。
近年はおしゃれな古民家カフェや雑貨店が増えている注目の「パワースポット×レトロタウン」と位置づけされています。
- 古い町家をリノベーションしたカフェ
- 地元和菓子店の草餅・最中
- 川沿いの静かな散歩道
お得な切符「恋のしらやまさん」を活用しよう
このエリアを公共交通機関で回るなら、北陸鉄道が販売している企画きっぷ「恋のしらやまさん」の利用が断然お得です。
金沢からの往復乗車券に加え、バスチケット、和菓子との引き換え券、そして辻占（フォーチュンクッキーのようなもの）による運勢占いがセットになっています。
移動の手間を減らしつつ、現地の「体験」もセットになっているため、女子旅やカップルでの利用に最適です。
加賀温泉郷（山中・山代）で日帰り温泉と九谷焼体験
白山エリアからさらに南へ向かうと、加賀温泉郷に到着します。
ここは山代、山中、片山津、粟津という4つの温泉地の総称ですが、日帰りで「美」と「癒やし」を追求するなら、山代温泉と山中温泉に絞るのがおすすめです。
どちらも特色が異なるため、旅の目的に合わせて選ぶと満足度が高まります。
総湯（そうゆ）を中心に広がる温泉情緒
加賀の温泉地には「総湯」と呼ばれる共同浴場があり、街の中心（湯の曲輪）に位置しています。日帰り旅行では、この総湯を利用するのが最も手軽で風情があります。
山代温泉「古総湯」
明治時代の総湯を復元した建物で、ステンドグラスや九谷焼のタイルが施された浴室は、まるで美術館のよう。洗い場はなく、ただお湯に浸かって建築美を楽しむという、粋な入浴スタイルです。
山中温泉「菊の湯」
松尾芭蕉も愛した名湯。重厚な唐破風造りの建物が特徴で、地元の人々の社交場にもなっています。湯上がりには、近くの「山中座」で山中節の鑑賞や、名物のアイスストリートでスイーツを楽しむのも良いでしょう。
山中温泉を訪れたら外せないのが「鶴仙渓（かくせんけい）」の散策です。温泉街に沿って流れる大聖寺川の渓谷で、四季折々の美しさを見せます。
特に有名なのが、華道家・勅使河原宏氏がデザインしたS字型のユニークな橋「あやとりはし」です。
紅紫色のモダンなデザインが緑豊かな渓谷に映え、絶好のフォトスポットとなっています。
また、4月から10月頃までは、川沿いに「川床」が設置され、川のせせらぎを聞きながら、道場六三郎レシピのスイーツやお茶を楽しむことができます。
山中温泉と山代温泉の選び方
| 温泉地 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 山中温泉 | 渓谷美・自然 | 静かに癒やされたい人 |
| 山代温泉 | 歴史・共同浴場 | 温泉文化を体感したい人 |
日帰り入浴施設は充実しており、タオル付きプランを選べば手ぶらでも問題ありません。
旅の中盤で温泉を挟むことで、後半の行動が格段にラクになるのも日帰り旅では重要なポイントです。
\ 加賀の日帰り温泉を探す /
九谷焼体験で“旅の記憶を形に残す”
石川県を代表する伝統工芸「九谷焼（くたにやき）」。鮮やかな色彩と大胆な絵柄が特徴ですが、見るだけでなく「作る」体験が近年人気を集めています。
30〜60分程度で参加でき、初心者でも問題なく楽しめます。金沢市内にも店舗がありますが、発祥の地に近い加賀エリアでの体験が特におすすめです。
例えば「KUTANI SEAL SHOP」や関連のワークショップでは、絵を描くのが苦手な人でも、あらかじめデザインされた可愛らしい転写シールを選んで貼るだけで、本格的な九谷焼のような器を作ることができます。
本格的なろくろ体験や絵付けに挑戦したい場合は、山代温泉周辺の「九谷焼窯跡展示館」などを訪れると、より深く歴史に触れることができます。
【車移動派向け】千里浜なぎさドライブウェイと海沿いカフェ
レンタカーを利用できるなら、ぜひ目指してほしいのが「能登（のと）」の入り口にあたる羽咋（はくい）エリアです。
全長約8kmにわたる砂浜の道路「千里浜（ちりはま）なぎさドライブウェイ」は日本で唯一、一般車両が砂浜を走れる道路として知られ、石川ならではの体験ができます。
世界でも珍しい「砂浜ドライブ」の爽快感
千里浜なぎさドライブウェイでなぜ車が沈まないのかというと、この海岸の砂は粒子がきめ細かく、海水を含んで固く締まっているからです。
波打ち際を車で走る感覚は非日常そのもので、特に夕方は空と海の色が刻々と変化します。窓を全開にして潮風を感じながら走れば、BGMは波の音だけ。
特に夕暮れ時は、日本海に沈む夕日が水面と砂浜を黄金色に染め上げ、言葉を失うほどの絶景が広がります。
映画のワンシーンのような写真が撮れるため、車を停めて記念撮影をするのも忘れずに（※必ず指定された駐車可能エリアに停めてください）。
夕方に立ち寄るべき理由
- 日中より交通量が少ない
- 夕焼け×海の写真が撮れる
- 旅の終盤に“開放感”を演出できる
砂浜走行は天候に左右されるため、事前に通行可否を確認しておくと安心です。
走行後は、周辺の海沿いカフェで一息つくのがおすすめです。夕景を眺めながらコーヒーを飲む時間は、「今日一日がいい旅だった」と実感させてくれます。
海沿いのカフェと「道の駅」グルメ
ドライブの休憩には、海が見えるカフェや道の駅が最適です。
道の駅 のと千里浜
ドライブウェイの終点近くにある道の駅。ここでは、タイヤまですべて食べられる「マルガージェラート」などのスイーツや、地元の猪肉を使った「のとししカレーパン」などのグルメが充実しています。また、足湯も併設されており、ドライブの疲れを癒やすことができます。
海沿いのカフェスポット
このエリアから内灘（うちなだ）方面にかけては、海を望むロケーションの良いカフェが点在しています。サンセットを待ちながら、自家焙煎のコーヒーや地元の食材を使ったランチを楽しむ時間は、至福のひとときです。
周辺のユニークな立ち寄りスポット
車だからこそ立ち寄れる、周辺の面白いスポットも併せて巡りましょう。
気多大社（けたたいしゃ）
能登国一宮であり、縁結びのパワースポットとして有名です。万葉集にも詠まれた歴史ある神社で、「入らずの森」と呼ばれる聖域があります。
コスモアイル羽咋
NASAの宇宙船の実物が展示されている宇宙科学博物館。なぜここに宇宙？と思うかもしれませんが、羽咋市は「UFOのまち」として地域おこしをしており、マニアックながらも見応え十分な施設です。
レンタカーがあれば、電車の時間を気にせず、自分のペースで絶景とグルメを堪能できます。金沢市内から千里浜までは「のと里山海道（無料区間）」を使って約40分〜50分程度。
信号がなく快適なドライブロードなので、運転初心者でも走りやすいのが魅力です。
ドライブコースの注意点リスト
通行規制
波が高い日や悪天候時は、なぎさドライブウェイが通行止めになることがあります。「石川みち情報ネット」などで事前に確認しましょう。
洗車
砂浜を走った後は、車の下回りに塩分や砂が付着します。近隣の「道の駅 のと千里浜」にはタイヤシャワー（洗車機）が設置されているので、必ず利用して車をケアしましょう。
レンタカーの場合、金沢駅周辺で借りるのが最もスムーズです。
石川の日帰り旅行で失敗しないための交通・予約ガイド
石川の日帰り旅行は、観光地そのものよりも「交通の選び方」と「予約・時間調整」で満足度が大きく変わります。
金沢は観光資源が非常に豊富な一方、人気スポットが集中しているため、移動と食事でつまずくと、体感的な満足度が一気に下がりやすいエリアでもあります。
ここでは、初めての石川旅行でも「思ったより疲れた」「並んでばかりだった」とならないための、実践的なガイドをまとめます。
金沢市内観光はバスが最強｜1日フリー乗車券の買い方と注意点
金沢市内観光において、最もコストパフォーマンスが高く便利な移動手段はバスです。主要観光スポットのほとんどがバス1本、もしくは乗り換えなしでアクセス可能。
徒歩だけで回ろうとすると距離が意外とあり、タクシー移動は回数が増えるほどコストがかさみます。そこで活用すべきなのが、「金沢市内1日フリー乗車券」です。
なぜ金沢は「バス観光向き」なのか
金沢は城下町の構造を色濃く残しており、初見での徒歩移動は迷いやすく、効率も落ちがちです。
市内バスは観光動線を前提に設計されており、観光客が行きたい場所をほぼ網羅しています。
通常、金沢市内のバス運賃は1回200円〜260円程度かかりますが、フリー乗車券は大人800円（小学生400円）なので、1日に4回以上バスに乗れば元が取れる計算です。
さらに、乗車券を提示するだけで、金沢21世紀美術館（団体料金適用）や兼六園周辺の文化施設など、約27の施設で入場料割引が受けられます。
1日フリー乗車券の買い方と注意点
1日フリー乗車券は、「紙のチケット」と「デジタルチケット」の2種類があります。購入時に難しい手続きはなく、提示するだけでその日は何度でも乗車可能です。
紙チケットは金沢駅の観光案内所・バス車内・主要ホテルなどで購入でき、デジタルチケットはスマホアプリ「のりまっし金沢」などを通じて、Web上でいつでも購入できます。
なお、1日フリー乗車券には注意点もあります。
- 北陸鉄道グループのバス※のみ利用可能
- 「JRバス」や「まちバス（土日祝のみ運行）」には使用できない
- 混雑時間帯（10:30〜16:00）は乗車待ちが発生することがある
- 大きな荷物があると車内で動きづらい
※北陸鉄道グループのバス＝城下まち金沢周遊バス、兼六園シャトル、路線バスなど
利用時は、バスの車体に「1日フリー乗車券使えます」といったステッカーがあるか確認しましょう。
また、昼前後は観光客が集中するため、「1駅分歩く」「時間を10〜15分ずらす」といった柔軟な判断ができると、ストレスが大きく減ります。
「まちのり」という選択肢
春秋の観光シーズンの夕方は、帰りのバスが非常に混雑し、積み残しが発生することもあります。
そんな時のバックアップ手段として知っておきたいのが、公共シェアサイクル「まちのり」です。
クレジットカード登録ですぐに利用でき、基本料金なしで30分165円から電動アシスト自転車に乗れます。
市内各所にポート（駐輪場）があるため、「バスが来ない！」という緊急時の移動手段として、アプリをダウンロードしておくと安心です。
交通手段使い分けリスト
| 手段 | おすすめシーン | 料金目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 周遊バス | 初心者・定番スポット巡り | 1日券800円 | 15分間隔で運行。右回り・左回りあり |
| 路線バス | 目的地へ急ぐ時 | 210円〜 | Googleマップ等で経路検索が必須 |
| タクシー | 複数人での移動・荷物が多い時 | 初乗り料金〜 | アプリ（GO等）で呼ぶのが確実 |
| シェアサイクル | 渋滞回避・天気が良い時 | 30分165円 | 「まちのり」アプリ登録が必要 |
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ランチ難民を避ける！石川観光で失敗しない予約と時間ずらし術
石川、特に金沢観光で最も起こりやすい失敗が「ランチ難民」です。
近江町市場や人気飲食店は、11:30〜13:00にかけて一気に混雑し、並ぶだけで30〜60分消えることも珍しくありません。日帰り旅行ではこのロスが致命的になりがちです。
限られた滞在時間を行列に費やさないために、「予約」と「時間ずらし」のテクニックを駆使しましょう。
- 鉄則1：予約可能な店を事前に押さえる
- 鉄則2：あえて「市場の海鮮丼」を朝食にする
- 鉄則3：ピークタイムは「食べ歩き」で凌ぐ
| 戦略 | 時間帯 | メリット | おすすめ店舗タイプ |
|---|---|---|---|
| 朝活作戦 | 09:00〜10:30 | ほぼ並ばない。1日を長く使える。 | 市場内の海鮮丼・寿司店 |
| 予約作戦 | 11:30〜13:00 | 席確保済みで安心。移動計画が立てやすい。 | 駅周辺や香林坊の和食店 |
| ズラし作戦 | 14:00以降 | 落ち着いて食事ができる。 | 通し営業のカフェ・食堂 |
時間をずらすだけで解決できるケースが多い
予約ができない人気店（例：近江町市場の「山さん寿司 本店」など）に行きたい場合の攻略法は、時間を大幅にずらすことです。
多くの観光客は12時前後にランチを求めますが、市場のお店は朝7時〜9時頃から営業しているところも少なくありません。
そこでおすすめなのが、「朝イチ海鮮丼」です。金沢駅に到着してすぐ、9時〜10時台に市場へ向かい、ブランチとして豪華な食事を楽しみましょう。
この時間帯なら、人気店でも待ち時間なしで入れる可能性が高まります。
- 11時までに早めランチ
- 13時半以降に遅めランチ
- ピーク前後で軽食＋カフェに分散
特に近江町市場は回転が早い店も多いため、13時台後半になると意外とスムーズに入れるケースもあります。
予約すべき店・しなくていい店の考え方
もし旅程が決まっているのであれば、ランチの予約は必須です。しかし、近江町市場内の海鮮丼店などは「予約不可・並んだ順」のお店も多いため注意が必要。
狙い目は、市場から少し離れた場所にある寿司店や、ネット予約システムを導入しているお店です。特に土日祝に行く場合は、2週間前には予約を入れておきましょう。
すべての店を予約する必要はありませんが、「目的によって線引き」するのが失敗しないコツです。
- 記念日・特別感を重視する店
- カウンター中心で席数が少ない店
- コース提供がメインの店
食べ歩きも効率的
もし12時〜13時のピーク時に食事をとることになった場合は、レストランに入るのを諦め、「食べ歩き（テイクアウト）」に切り替えるのも賢い手です。
近江町市場では、店頭で食べられる「生牡蠣」「うなぎの串焼き」「金沢おでん」「コロッケ」などが豊富に売られています。
これらを少しずつ摘んで小腹を満たし、本格的な食事は14時以降、客足が落ち着いた頃にゆっくりと楽しむ、あるいは夜ご飯に予算を回すというのも、旅慣れた人のスタイルです。
また、金沢のソウルフード「ハントンライス」や「8番らーめん」など、海鮮以外の地元グルメを狙うと、海鮮丼店よりは回転が早く、スムーズに入れることもあります。
雨の日でも楽しめる｜石川の日帰り旅行・室内観光スポット
石川は日本海側の気候のため、天気が変わりやすく、旅行当日に雨に降られることも珍しくありません。
ただし、事前に選択肢を知っていれば、雨＝失敗ではなく、むしろ快適な観光日になることもあります。
雨でも満足度が落ちにくい理由
金沢は、室内・半屋内の観光スポットが非常に充実しています。美術館・工芸体験・市場など、天候に左右されにくい選択肢が多く、「予定を総崩れにしなくていい」のが強みです。
雨の日に組み替えやすい定番スポット
- 21世紀美術館：展示＋カフェで滞在時間を調整しやすい
- 金沢駅・百番街：グルメ・土産・休憩が一体化
- 九谷焼・金箔体験：屋内で完結、所要時間も明確
これらを晴天時の屋外観光と入れ替えるだけで、旅全体の流れを保つことができます。
雨の日は「詰め込みすぎない」のが正解
雨の日は移動に時間がかかり、疲れやすくなります。そのため、訪問スポット数を減らし、「1か所あたりの滞在時間を伸ばす」ほうが結果的に満足度が高くなります。
- 写真より体験重視に切り替える
- カフェ休憩を意識的に挟む
- バス移動中心に切り替える
この判断ができるかどうかで、「雨だったけど楽しかった」か「雨で大変だった」かが分かれます。
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日帰りでも満足！石川旅行のお土産と帰りの楽しみ方
石川の日帰り旅行は、観光を終えた「帰り際」の過ごし方まで含めて設計すると、満足度が一段上がります。
特に金沢は、主要なお土産スポットとグルメが金沢駅に集約されているため、移動の最後に慌てることなく“旅の余韻”を楽しめるのが強みです。
ここでは、時間が限られていても失敗しにくいお土産選びと、列車待ちの時間を無駄にしない駅ナカ活用術を紹介します。
金沢駅「あんと」で買える｜センスのいい石川限定お土産
金沢駅構内にある商業施設「あんと」は、日帰り旅行者にとって非常に心強い存在です。
理由は単純で、石川らしさ・品質・持ち帰りやすさを兼ね備えた商品が一か所にまとまっているからです。
観光地ごとにお土産を探し回らなくても、ここに立ち寄るだけで大半のニーズを満たせます。
「あんと」で買うメリット
- 新幹線改札から近く、移動導線がシンプル
- 定番から少し通な商品まで幅広い
- 冷蔵・常温・個包装など選択肢が多い
特に日帰りの場合、「かさばらない」「賞味期限が短すぎない」「相手に説明しやすい」という条件を満たすことが重要になります。
センスがよく見える定番＋αのお土産例
職場・ばらまき用
金沢銘菓（柴舟、きんつば、加賀棒茶スイーツ）
個包装・常温保存できるものが無難
家族・親しい人向け
加賀棒茶（茶葉・ティーバッグ）、九谷焼の小皿・箸置き
自分用・旅の記念
金箔コスメ・ハンドクリーム、老舗和菓子店の限定商品
見た目が派手すぎず、「ちゃんと選んだ感」が出るのが石川土産の強みです。
金箔商品も多いですが、食べ物以外を1点混ぜると、より印象に残りやすくなります。
買い物のタイミングと注意点
帰り直前にまとめて買うのが基本ですが、夕方以降は売り切れる商品もあります。
確実に買いたいものがある場合は、午前中に下見だけしておくと安心です。また、保冷が必要な商品は、帰宅時間から逆算して選ぶと失敗しにくくなります。
新幹線・特急までの待ち時間に楽しめる金沢駅ナカグルメ
金沢駅は、単なる通過点ではなく、「最後にもう一度、石川を味わえる場所」です。
新幹線や特急の待ち時間をうまく使えば、観光を終えた後でも満足感を上積みできます。
逆に、何も考えずにベンチで待つだけだと、少し物足りなさが残ります。
駅ナカグルメが優秀な理由
- 移動前後の時間調整がしやすい
- 荷物を持ったままでも入りやすい
- 石川らしい食材・味付けが揃っている
特に「あんと」や百番街には、回転の早い店から、落ち着いて座れる店まで揃っているため、残り時間に応じて選べます。
待ち時間別・おすすめの使い方
- 15〜20分しかない場合：加賀棒茶ソフト、和菓子・おにぎりのテイクアウト
- 30〜45分ある場合：金沢おでん、海鮮系の軽めの丼
- 1時間以上ある場合：地酒と郷土料理、ゆっくりできる和カフェ
「最後に重い食事をするかどうか」は好みが分かれますが、軽くでも“金沢らしい味”を入れておくと、旅の印象が締まるのは間違いありません。
駅ナカ利用で気をつけたいポイント
- 列車の発車時刻から逆算して入店する
- 混雑時間帯（17〜19時）は余裕を持つ
- テイクアウト可否を事前に確認
特に帰宅ラッシュと重なる時間帯は、想像以上に混み合います。「ここで慌てない」ことが、最後まで気持ちよく旅を終えるコツです。
まとめ｜あなたの旅スタイルに合った石川日帰り旅行を楽しもう
石川の日帰り旅行は、「時間が短いから仕方ない」と妥協する旅ではありません。
むしろ、自分の旅スタイルに合ったエリア・動き方・楽しみ方を選べば、限られた1日でも十分に満足できる旅先です。
ここまで紹介してきたモデルコースや注意点を踏まえ、最後に“失敗しない考え方”と“次の一手につながる行動”を整理します。
旅の満足度は「どこに行くか」より「どう過ごすか」で決まる
石川の日帰り旅行で最も重要なのは、訪問スポットの数ではありません。
金沢・加賀・白山といったエリアは、それぞれ魅力の方向性がはっきりしているため、自分の目的に合わない場所を無理に組み込むほど、満足度は下がってしまいます。
- 初めて・王道重視 → 金沢市内に絞る
- 癒やし・大人旅 → 加賀温泉郷＋体験
- 自然・ドライブ → 白山・千里浜を中心に
「全部回りたい」よりも、「今回はこれを楽しむ」と決めるほうが、結果的に“また来たい”気持ちが残ります。実際、日帰り旅行で満足度が高い人ほど、行き先を絞り、移動と滞在に余白を持たせています。
また、移動手段や食事時間、雨天時の代替プランまで事前にイメージしておくと、当日の判断に迷いません。これはスケジュール管理というより、気持ちよく旅を終えるための保険のようなものです。
日帰り石川旅行が向いている人の共通点
- 詰め込みすぎない
- 行列・混雑を避ける判断ができる
- 「次につながる余韻」を大切にする
この視点を持つだけで、同じ1日でも体験の質は大きく変わります。
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「日帰りだからこそ」次の旅につながる選択をしておく
石川の日帰り旅行は、次の旅への入り口として非常に優秀です。なぜなら、日帰りでは“全部を味わい切れない”魅力がはっきり残るからです。
温泉にもう少し浸かりたかった、夜の兼六園を見てみたい、季節を変えてまた来たい――そう感じられる余白が、旅の価値を高めます。
だからこそ、帰り際の行動や記事内の導線が重要になります。
- お土産を「記憶に残るもの」にする
- 駅ナカで最後に石川らしい味を入れる
- 「次は泊まりで来るなら？」を自然に想像する
これらはすべて、旅を単発で終わらせず、体験を積み重ねるための仕掛けです。
記事内でおすすめしたい次のアクション
- 金沢・加賀温泉郷の宿泊施設を比較する
- 九谷焼・金箔など体験プランを事前予約する
- レンタカー・新幹線をセットで押さえる
石川は、日帰りでも「行ってよかった」で終われる数少ない旅先です。そして同時に、「今度はもっとゆっくり来たい」と自然に思わせてくれる場所でもあります。
あなたの旅スタイルに合った選び方で、まずは1日。その1日が、次の石川旅につながるきっかけになるはずです。
